ハンガリー時代、大変お世話になった私のピアノの師匠
ファルヴァイ•シャーンドル氏が来日しており、昨日リサイタルが
あったので調布の仙川アベニューホールに出かけてきました!!!
師匠にお会いするのも、もちろん師匠の演奏を拝聴するのも
かーなーりーの久しぶりで、ドキドキでした♬
ベートーヴェンのソナタを2曲前半と後半に配置し、その周りをショパンや
リストの曲で固めた構成のプログラム。パッと見た感じは派手さは
無い、少し玄人向けのプログラムでした。
本当にジックリと師匠の上手さをつくづく痛感出来た至福の時間。
はじめの第一音が鳴るのと同時に次の瞬間には彼の持っている才能の1つ
、それぞれの曲への深い理解を思い知らされ圧倒されるのと同時に、
その音楽感を目の前に絵を広げるように私たちに惜しみなく見せて
くれている事に深い感謝の念を抱きました。(涙)
クリアーでごまかしがなく、尚かつあたたかな色を持つ音色。
また流れや構成もいつも明確でアーティキュレーションを常に的確に表現するあの姿勢。
挙げたらキリが無い程、本当に魅力や才能に溢れた素晴らしい指導者であり、
演奏家です。
久々に拝聴して、自分が目指すべき
音楽の原点の輪郭がまたハッキリとしました。
その後リサイタル打ち上げの席に同席させていただき、色々と近況など楽しくお話させて
いただき貴重な時間を過ごす事が出来ました。
ほとんどの優れた音楽家がそうであるように、例外漏れず師匠も記憶力が妙に(笑)良く
突然「君は、リストの超絶技巧10番をあの時弾いていたよね。」とか、「あの時君の髪は
短くて、今と印象が全然違う」とか自分でも覚えていない!という事を次々と口にされ、
本当にその記憶力に心底驚いてしまいました。(笑)
人柄も大変暖かい師匠は目力が役者のように強く、とても素敵な紳士っぷりは
当時から変わらず、、、うわー素敵〜♬という感じでした。いまだに師匠との会話は
かなり緊張する私です。
師匠は本日の早朝6時くらいのリムジンバスで成田空港に向かわれ、ハンガリーへ帰国
されるとのことで早くホテルへ戻りたいところをかなり私たちにおつきあい下さり
結局打ち上げの場所をみんなで離れたのが22時30分ほど。
師匠、本当にお疲れのところ
ありがとうございました。
こちらはリサイタル開催された関係者の方や、リスト音楽院出身の仲間たち。