こんばんは!
すでにゴールデンウィークも半ばを過ぎて、後半戦。
私は祝日以外は通常運転でレッスンも入っているので、昨日まではちょこちょこと働いていましたが、本日から本格的な連休突入です。際限なくダラーッとしそうで、日常への復帰がすでに怖い。(笑)
ところで一昨日レッスンの時、大人の生徒さんがとても興味深い話をされていました。
昔、その生徒さんが理由あって音大のキャンパスに見学(?)に行ったことがあり、その時に音大生の顔を見て、みんな同じような独特な表情をしていることにすぐに気付いたのだそうです。
その場で音大生とそうじゃない人の顔の違いって何なんだろう?と感じるほど強く印象には残ったものの、その時に答えは出なかったのだそうです。
しかしその後、『そうか!音楽やっている人は、みんな顔の表情が柔らかいんだ!!』と気付かれたのだそう。
私も音楽に携わる人間ですので、その生徒さんに『私の顔に対しても、そう感じられますか?』と聞いたのですが、それが一人一人と向き合うとそんなに違いを感じるわけではないそうなのです。
音楽家が集団でいると、普通の人との顔の違いが特に分かると仰っていました。
そしてその独特な表情や雰囲気は、音楽をやることにより脳のあちこちを使っているからなんじゃないか?という結論に辿り着いたのだそうです。←すごい考察力!
私は昔から当たり前のように自分自身どっぷり浸かっている世界が、外側からはそんなふうに見えていることに大変驚きました。
確かに音高時代、他学校から転勤してきた一般学科の先生たちは、一同に
『赴任前は音高生はみんな特別な高校生たちかなと構えていたが、話してみるとみんな普通の高校生だし、無邪気なところもあって話しやすくホッとした。…でも、音高で日々働くうちに、やっぱりこの学校の生徒たちは顔つきが普通の高校生とは違う…!!これが、小さい頃から1つのことを真剣に突き詰めてやってきたということなんだと思った』
と、言っていました。
当の本人たちは、もちろんそんなふうに見られていることも意識せずにのほほんと過ごしていることも多いですし(笑)、私もその話を聞いた当時はいまいちピンときていませんでした。
でも振り返ると、あの時自分も高校生の年齢にして守るべきものの存在が大きいことに気付いていたし、自分たちには遊びより何より、大切にしなくてはならないことがあるということがよく分かっている仲間が多かったように思います。
そしてそのような思考から、いろんな面で達観している子が周りに多かったように思います。
日々歳をとってしまって鏡を見るのも嫌な時も今は多いですが(笑)、一方で自分が今まで大切にしてきたものや、努力を重ねた歴史が自分の顔に少しは現れているのかな?と思うと、歳をとって顔が変わっていくこともそんなに悪くはないかな?…とちょっと思ったり。
その生徒さんとお話しながら、音高音大時代に思いを馳せていました。
そんな風に前向きな気持ちをくださった生徒さんに、感謝です(*^^*)