澤田みづえの音楽活動ブログ

意外なところからアプローチの練習法。前回のつづき。

よく私はレッスンで一心不乱に弾きまくる(?)生徒の手を
止めさせて

「ここ、どんなイメージで弾きたいと思ってる?たとえばどういう風景?あ、色でもいいや。色で言えば何色?」

などと聞く事がありますが、たいていの生徒は

「いや。。。何も考えてませんでした。。。えーと、色でいうと

そうだなぁ、○色か‥いや、○色、、、かな?」

などとその時に思いついた事を答えます。(笑)


音楽が聞き手に与える力は色々あると思いますが、
その中の1つは”想像力を生ませる”ことだと思っています。
それぞれの聞き手の中で音楽を聞く事で、

「あぁ、この音は鳥の声みたいだな。」

「この曲、はじめて聴いた曲なのになんだか懐かしい。。。」

など自由に自分の中で想像を膨らませて楽しめる。
これも音楽を聴く上での楽しみの1つではないでしょうか。

演奏者が何も考えずに演奏しているのに、聴き手に何かが伝わる
わけがありません。その意味でも、弾き手のイメージ作りをした上でそれになるべく近づけた音になるべく理想を高くもって練習する。それがとっても大切なことです。

私はかなり自然の映像や絵画、時には良質なアニメにいたるまで色々なものに影響を受けながら曲そのもののイメージや、奏法のイメージへと繋げていくのですが、その中でもかなり影響を受けたのは deep blue というDVDです。

これはいわゆる”自然と動物”をテーマにした作品。
賛否両論分かれがちなこんな作品の中でも、きっとどんな方でもきっと自然の偉大さ、脅威を感じずにはいられない映像。
こんなに
素晴らしい映像は他の物ではちょっとお目にかかれないかも
しれません。ピアノの世界観もあれを見てから私自身
かなり変わりました。そのくらい凄い作品。

私はこの作品を
最初は映画館へと見に行って感動し、その後DVDでも購入し、
さらにはまた何度も購入しては人へプレゼントする。。。
と、普及活動しまくっています。(笑)

しっかりとした内容の中に圧倒的に素晴らしい映像美
いくつか類似のDVDを拝見しましたが、ここまで素晴らしいのは
なかなか出会えません。

皆さんもピアノに向かって指をひたすら動かす練習だけではなく、日常の中でこういった素晴らしい映像や、景色、そこで吸い込んだ
空気の温度。。。
様々なものからインスピレーションをいただいて、
奏法や音色作りに繋がるヒントを探してみる事をおすすめします!