今回は、未就学児(初心者)のレッスンについて、少しお話したいと思います。
ホームページに詳しく記載していないので、よくお問い合わせがあるのですが、当ピアノスクールでは、未就学児のお子様のレッスンも行っています。
個々のお教室によって異なりますが(1歳からお稽古する所も今はあります)、私の指導の経験上、3歳〜4歳くらいからが1番適しているスタートの時期ではないかなと思います。
お子様の性格にもよりますが、大抵の場合は3〜4歳くらいの年齢からこちらのお話をある程度理解したり、ピアノの前にある程度座っていられたりするようになります。また、楽譜の数字や文字が読めるようになるとまた加速度的に上達するようになります。
3歳くらいのピアノと出会ったばかりの生徒さんは、レッスンの際できるだけ多くピアノの鍵盤を叩いて、自分が弾いて音が鳴るという素晴らしさや楽しさを身をもって体験することが1番大切だと思います。
当方のレッスンでは、先を急いで新しいことを次から次へどんどん詰め込んだり、次の時に前回のことが出来なかったらお家での復習が足りないといったようにご家庭や本人のせいにせず、この子にはこれはまだ出来ないけど、他にどんなできることがあるのか?どんなことに興味があるのか?等を見極めて、その子が今出来ることや意欲を持って取り組んでいることを本人が楽しくできている内に繰り返ししてもらいながら、次のステップへ行くタイミングを常に図り、本人が次の段階のことをやりたい!と自ら意欲を持った瞬間を見逃さずに次へステップアップします。
楽譜を見て鍵盤をたたいて弾くのはもちろん、リズムを見て手をたたく練習や、ワークブックなどを併用して、楽譜に書いてある記号(休符、ト音記号など)をしっかり身につけます。幼児用のワークブックは色塗りや音符の円をひたすら書くなど、幼児が比較的楽に出来て、また自らやりたいと思える(ここが大切です!)ような内容でできているので、宿題にだしても苦でなくみなさん楽しくやってこれるようです。
音楽に親しんでもらい、ピアノを弾く上での基本をあくまでも本人が自発的に楽しく学べるような雰囲気をレッスンで作る…これをモットーに焦らずコツコツレッスンしています。
また、自分が同じ立場だったらきっと楽しくないだろうという教材は、王道だろうが、定番だろうがけして用いません。
自分の経験から、きちんと納得できたものだけを使って、生徒さん一人一人の個性や性格にあった、マニュアルにとらわれないレッスンを行います。