学校が突然休校になってしまった今、卒業式も入学式も明日はどうなるか分からない不安な今日この頃、皆さま元気にお過ごしだと良いな…と願っております。
こんな時ですので、習い事も自粛ムードですが、当ピアノ教室は発表会への最後の追い込み時期ともあり通常運転にてレッスンしております。
発表会自体も4月1日に開催予定は揺るがず、続行の予定でおります。
世間の風潮によるとこの決断ももう少し賛否両論あるかなと思ってはいたものの、当ピアノ教室の生徒たちの親御さんたちにご意見を伺うと、
「先生!やりましょう!こんな時だからこそ、状況が変わらないうちにやってしまいましょう!」
と言ってくださる方や
「学校も突然休校になって落ち込んでるところに、ピアノまで発表会がなくなったら子供もきっとさらに落ち込みます…」
と言ってくださる方、
「難しい決断だとは思いますが、今のところ開催予定のままでいて下さり、本当に有難いです。有難うございます!」
などと言ってくださる方も。
きっと、色んな事を実は考えているかもしれないですが、とにかく私の準備のこととか、気遣って下さっているのが分かる…皆さん本当に優しい〜。
ピアノは一朝一夕に仕上がるものではありません。
本番を迎えるまでは、涙を流しながらの練習、悔しい思いをしてそれを乗り越える労力、いつ仕上がるのか分からないのにとりあえずは永遠にやり続けなければいけないという鬼の忍耐…とまぁそれぞれ真剣さの大小は異なれど(笑)様々な経験を経て成立する点ではどの生徒も同じです。
だからこそ、簡単に開催をやめます!とは言えないのです…。
毎年楽しみにしている生徒たち、成長を見ることが出来る貴重な機会に早くからスケジュールを調整して来てくださる親御さんたち、皆さんがなんとか開催してこんな時だからこそ明るい前向きなパワーが欲しい…そう思っているのではないかとも思うのです。
そして講師側の呟きとしてここに限り書かせてもらうと(←)発表会は準備段階からけして楽ではありません…。(私のようなピアノしか弾いてこなかったような人種にとっては(笑))
まずは抽選のプレッシャー!(出たー!コレね(笑))抽選に当たらなかったら、毎月10日(抽選日)には何かの罰ゲームのごとく足を運ぶ。
そして抽選にめでたく当たった!
…ら…
恒例の生徒たちの選曲を始めるのですが、世の中に無数にある楽譜の中からその子に合った譜面を探し出す。日々世の中には次から次と新しい曲や楽譜がバンバン出版されています。これらの音源を夜な夜な探し出す、宝探しの旅。そしていざ譜面を取り寄せた後は、コンビニのコピー機の前に居座り(笑)コピーの日々。。
コピーしてきた楽譜は、来る日も来る日も生徒たちの前で模範演奏。
そしてここからは生徒たちに練習をしてもらうように手を替え品を替えしつつの試行錯誤のレッスンで日々は過ぎていき…
最後は発表会を支えてくださるカメラマンさんやお花屋さんなどの業者さんにコンタクトを取って相談したり、毎年配る景品は拘って探して手配したり。
仕上げにプログラムの一字一句を考えつつ(←あ、今はココです。)、ホールスタッフとの最終打ち合わせ、おまけに講師演奏を準備し始め(私はこれに取り掛かるのがめちゃくちゃ遅い…)ます。
そんな中迎える本番日当日は鬼のような忙しさであっという間に過ぎていく…こんなに多様な仕事はなかなか普段の私の仕事からすると、経験出来ないほどなのです。(一人で準備しているということもあるのかもしれませんが…)
発表会さえなければこの仕事の負担は全然違うんじゃないかとさえ(←)思うものの、毎年意地でも開催したいのは、やはり終わった後の生徒たちやお母さん方の感想を聞くからなんですよね。
皆さん、本当に開催していただいてよかった!また来年も参加させてください!と仰っていただけるんです。やはり舞台で我が子の演奏を聴ける事は格別なのだと感じますし、大人の方たちも自分の演奏が舞台に出てはじめて完成することも実感していただけているようだと見ていて感じるからなのです。
今年の発表会もこんな風潮に負けず、純粋に音楽に酔いしれるひとときでありたいと思っています。
…さて…
…講師演奏はどうしましょう…
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今年はいまだにノープランで、そんな自分がつくづく怖い…(笑)生徒たちには発表会はもうすぐだよ!間に合わないよ!と言ってるのに…(T_T)ハハハ