本日も夜まであったレッスンが終わり、恒例の振り返りの時間（笑）がやって参りました。

今日は、元々練習があまり好きではなく、長年おうちでの練習量の少なさにお母様が悩んでいらっしゃった生徒さんのお話を少し。

やはりいつも練習をあまりしていない自覚が自分でもある生徒さんは、基本的にレッスンでは受け身に徹しています。自ら何かを得ようと貪欲にギラギラしているのではなく、やはり自分でも何が足りないのか分かっていて、それを分かっていながら行動に移せていないことが負い目となるようです。

しかし、この生徒さん。

前回のレッスンから今日までは、自らの意思できちんとピアノと向き合い、いつもよりも明らかに練習量を増やしたようで、今日のレッスンで聴いたところ、私の予想を上回る形で練習が進んでいたんです！（拍手＆感涙）

この生徒さん。練習をあまりできなかった時期は、私が模範演奏をしてもどこか他人事というか。

“先生は元々上手いから先生なんでしょ！”

みたいなネガティブ寄りな感想を持っていて、まぁ私がどんな演奏をしようが、響かない響かない。（笑）『私と先生は違う人間だから！』という彼女に、何度『いや、同じ人間だよ。ピアノに向かう時の気持ちや練習量が違うだけだよ。』と言ったことか。。

でも、今日はですね。なんと、私がちらっと弾いた時の食いつきが違っていて…！！！

『先生、本当に上手い！なんでそんな風にカッコよく弾けるの⁈』

と叫ぶように言って、目がとてもキラキラしていました。

その興奮冷めやらぬ目を見た時、

『あ、この子はもう次のステージに進んだな！』

と、確信しました。

自分と同じ人間が演奏してこれだけ違うって、どんな練習をどれだけやったらそうなる？と疑問に思ったり、興味を持ってくれるだけでも、すごくその子にとってプラスになることなんですよね。

考え方を変えれば行動が変わるし、行動が変われば意識が変わる。そんな意識の変化に、自然とついてくるのが成長なわけで。

私が見れるみんなの成長はみんなの生活のほんの一部に過ぎない音楽を通してだけだけど、そんな生徒さんたちの演奏が日々やる気に満ちていき、ぐんぐん変わっていくのが面白い！！そして、そんな成長に立ち会えるのは、本当にやり甲斐のある仕事だなぁと思っています。

今日もいろんな生徒さんたちと全力でぶつかり、クタクタですが（笑）、そんなわけでとても良い日になりました。明日も頑張ろう。