澤田みづえの音楽活動ブログ

空気を読まない努力

こんばんは!

今はレッスンとレッスンの束の間の時間に書いています。

本日は大雨予報のわりに、当教室界隈では中途半端な降り方で…気構えていただけに拍子抜けの一日!

さて。発表会のためのレッスンが本格始動しはじめて早数ヶ月。

発表会の際には、毎年普段の生徒それぞれのレベルよりも1ランク〜2ランクほどは難しい曲に挑戦してもらっていることもあり、家での譜読みも合っているのか合っていないのか自分自身で判断しにくいという子も一定数います。

なので。譜読みを正確に速くしてくることの出来る生徒以外は、レッスンで発表会の曲を一緒に譜読みして家での練習が正しい音やリズムで反復できるようにして帰せるようにすることが多いです。

しかし、そうしてレッスンをしていると、頭が疲れてくることにより、集中力欠如の度合いが明らかに表情や態度に出てくる生徒たちがちらほら見られます。

未就学の小さな子だと集中力は持つ方の子でも20分程度。でも、就学後大きくなるにつれて通常は集中力は長く持つようになってきます。

この集中力を少しでも長く持つように鍛錬していくには、通常『疲れたから今日はやめよう!』とやめてしまうような一番苦しい場面で、あとほんの少しだけ頑張れるかというところだと思っています。

一回一回の時間はたいしたことがないように思えますが、”あと少し頑張る時間”を毎日積み重ねると月単位、年単位で見た時に差が大きくでてきます。

集中力が長く続くことは、ピアノの演奏だけでなく、勉強や他の習い事の結果にも大きく影響しますし、その後のその人の人生を豊かにします。

講師の立場から見ているとそれぞれの集中力の長短の傾向は分かりますし、個人差はとてもあると感じます。ただ人と比べるわけではなく、あくまでその子にとって前回のレッスンよりも今回の方が集中力が長く持てば花丸という感じで見ています。

そのためには、講師は空気を読みすぎないことが重要だと私は思っています。

なぜかというと、あくび🥱やため息など疲れてきた生徒のサインを敏感に察知してしまい、『今日は疲れていそうだから、ここまでにしよっか!』と機嫌を損ねないように(笑)終わらせてしまったら、たちまちレッスンの主導権が生徒側に完全に渡ってしまい、レッスンがその後うまく進まなくなるのと、それに応じて集中力を伸ばしていくこと自体が難しくなる場合が多いからです。

当教室では、ピアノのレッスンを受けてもらう生徒たちに、レッスンを通して少しの変化でも褒めてもらえることの嬉しさや、自分の努力したことを正当に評価してもらえることの喜びを感じてもらえるよう心がけて指導しています。

そのために、けして遠い未来ではなく、日単位、月単位など少しの単位でその子の成長を見つめて、どんなに小さな変化でも良くなったことはすかさず褒める指導を心がけています。

一人きりでは粘り強く頑張りきれない時も、そばで講師が伴走することでその雰囲気に押されてやり切ってしまうことはたくさんあります!その子の持っている頑張る力を楽しく促せるレッスンをこれからも心がけてレッスンしていきたいと思います♪