今週も週末きましたね。大雨予報だった昨日よりも、むしろ曇り予報だった今日の方の降り方がすごかった。。
今日も朝から次々と元気にレッスンに来てくれた生徒の皆さん、レッスンお疲れ様でした!
今日、とある未就学の生徒さんと親御さんがこのような会話をしていました。
その子はいつも元気いっぱいで、レッスンが終わるギリギリの時間までとにかく一所懸命練習をして帰っていく子です。
おうちでの練習の取り組みも良いので、発表会の曲の進み具合もとても順調なのですが、今日はレッスンの前におうちで練習した際になかなかうまく弾くことが出来ず、メンタルもぐちゃぐちゃになってしまい荒れてしまったようなのです。
お母様『◯◯(その子の名前)は、テンポを速く弾いてしまうから、余計に弾けなくなるんだよね。』
〇〇ちゃん『うん。』
お母様『どうして、速く弾きたくなっちゃうんだっけ?』
〇〇ちゃん『楽しくなっちゃうから。ピアノを弾いていることがとても楽しくて、つい速く弾いちゃう』
お母様『そうなんだよね。楽しくなっちゃうから速くなっちゃうんだよね』
この会話を聞いた時、この生徒とお母様の関係性がとても素敵だなと思いました。
『速く弾くとぐちゃぐちゃになるよ!とにかくゆっくり弾きなさい!』と、一方的な指示で終わってしまう親子の会話ってとっても多いと思うのですが、そこをもう一歩つっこんで、なぜ速く弾きたくなってしまうのか?ということまで時間をかけて聞いてあげるところに、一方的に親御さんが子供に対して指示するだけでなく、日頃からお子さんに対等な人間として接していることが現れていました。
こういった会話の時に例えば『ぐちゃぐちゃになるからゆっくり弾きなさい!って言ってるでしょ!どうしていつもそれができないの?』と言ってしまうだけで終わると、ピアノを弾くこと、弾けることが楽しいと感じているそのお子さんの大切な気持ちを引き出すことができません。
でも、ピアノを弾くことが楽しいと思っているから!という答えまで引き出せたことで、私もその気持ちをとても大切にしてあげたいと思いましたし、楽しい気持ちを持ちながらテンポを安定させるにはどうするか?という具体的な策を考えることができます。
このように自分の気持ちを常に周りの大人が気にかけてくれているという安心感は、今後ピアノに向かう上で大きな財産となると思います。
長年ピアノの指導に携わってきている講師である私ですが、生徒たちに学ばせてもらっていることがまだまだ多くあるなと思います。私もこのようなハッとさせられる出来事に触れながら、講師としてアップデートしていけるようにしたいと思います!😌