“ピアノの発表会”
この言葉の響きを聞くと、それだけでもういてもたってもいられないほど緊張してしまう方も多いのではないでしょうか。私も足元からゾワゾワとするような緊張がいまだにあります。(笑)
できれば出たくない、人前で弾きたくない!
という方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
一方でピアノを習っている生徒さんのご家族の方たちは、この晴れ舞台を心から楽しみにされていますよね^_^
レッスンでの頑張りやお子さんの変化や成長、そして音楽を奏でている時の真剣な空気はやはりその場にいる当事者と講師にしか普段は分からないものです。
なので、なおさら発表会のようなみなさんに日頃の成果を聴いていただける機会は、とても大切な行事だと私は考えています。
音楽は自分一人で楽しむこともできるものではありますが、人に聴いていただいて初めて演奏が完成されると私は思っています。なので、当ピアノ教室では、原則的に発表会は全員にご出演いただく形をとっています。
そして人前で演奏する機会は、自分に足りない物を再確認し、新たな課題などを発見することで。大いに成長するチャンスを与えてくれます。
当ピアノ教室で行う年に一度の発表会では、一人あたり何分以内の曲…というような、他の音楽教室でよくあるような演奏の尺の制約を設けておりません。
慌ただしさをなるべく感じないよう、時間に余裕を持ってプログラムは組んで、発表会というよりは、さながらプロの演奏会のように一人一人の演奏をじっくりと聴いていただけるように心がけています。
子供の生徒たちに関しては私がその子にあったレベルで選んでいることが多いですが、大人の方の選曲に関しては、全てご本人にお任せしています。
こんな難曲を弾かせてもらえるなんて…他の教室ではあり得ないです…!などと大人の生徒さんたちにはよく感謝されていますが(笑)、私はいわゆるプロだけが弾くことを許される曲なんて世の中にはないと思っています。
どんなレベルの曲を選んだとしても難しさの種類が違うだけで、人前で一発勝負で弾く際に簡単な曲なんて導入期の曲でさえないと思っているので、生徒さんたちのその時に心から挑戦したいと思った気持ちを大切にしたいと思っています。
…と、いうわけで、大人の方たちに関しては可能な限り自分が好きだと思える曲で、その方が目指す演奏のレベルになるよう心がけて、毎年指導にあたっています。
他のピアノ教室でレッスンされていた方は、この選曲の自由さに最初こそ戸惑いますが(笑)すぐになじみ、ストイックに練習に励まれています!
発表会当日も、当日出会う他の出演者の方たちとのあたたかな交流がとても微笑ましく、お互いに健闘を讃えあう姿が我が生徒さんたちながら、本当に格好良いなと思います!これは、お互いの演奏をよく聴いているからこそ生まれる空気で、”当教室ならではの光景”と自負しています!(*´∇`*)